夏の庭 ―The Friends

『夏の庭―The Friends』 湯本 香樹実
 
ちょっと宣伝。
これは「死」に興味を持った小学生三人が、
もうすぐ死ぬというおじいさんを
興味本位で監視するところから始まる物語。
 
だが、ぴんぴんしたおじいさんは一向に死ぬ気配などなく、
ひょんなことから交流が始まって…
 
徐々におじいさんと打ち解けて、
三人のかけがえのない存在になっていく過程を描いた話。
とにかく文章が美しく、何度も泣きました。
 
決してハッピーエンドではないけれど、
物語の最後の2ページで、すごくさわやかになれます。
超お勧め。
 
―時々、初めての場所なのに、
なぜか来たことがあると感じたりするのは、
遠い昔の誰かの思い出のいたずらなのだ。
(本文より)