カップ酒

2009年28冊目。

カップ酒スタイル (ちくま文庫)

カップ酒スタイル (ちくま文庫)

 
カップ酒のフタ収集家の僕としてはなかなか興味深い内容もあったが、
全体的に内容が浅すぎ、かつ散漫な気がした。
ゆるい雰囲気なのはいいけど、びしっと書くところは書くメリハリも大切なのでは。
 
そして、内容の半分近くは大して珍しくもない東海道縦断記とかやし、
一応その宿場宿場で一つずつカップ酒を調達するルールにはなっているが、
必ずしもその地ゆかりの酒を調達するわけでもなく、中途半端な印象を受けた。
随所のカップ酒コラムに関しても、もう少し深い推敲があってもよいのでは。
 
さらにいえば、日本酒についてもう少し専門的なものを書いていてもよかったと思う。
銘柄ごとの味(そのカップ酒は醸造なのか、純米なのか。できれば吟醸との違いとかも書く)や入手難易度、
入手可能場所、フタやラベルのデザイン、銘柄の系譜等をシステマティックに記述するべき。
酒好きなので、この本に関しては辛口の評価で。