海と毒薬

学部の時に読んで以来二度目。
これで遠藤周作の作品を知った。

海と毒薬 (新潮文庫)

海と毒薬 (新潮文庫)

それぞれ性格的背景の異なる三人の観点から、
非道極まる人体実験まで至る様子と心境を描く。
遠藤さんは日本人の特徴である、
無宗教観から生ずる倫理制動能力の集団的な欠如を問題にしたということですが、
これは日本人ならずともありうる状況だと思うんですよねー。
一種の集団ヒステリーというか。うーん、ニュアンスがちょっとちゃうかな?
この前読んだ時とは違った発見があって面白かったです。