春風とともに

昨夜、娘が誕生しました。
 
生みの苦しみに耐える妻を見ていて少し泣いた。
励ますことしか出来ない男の無力さを思い知った。
声をかけて応援することしか出来ないのは歯がゆいものだ。
 
僕の大好きな漫画に有名な一節があります。
今まではなんとなく分かっていた気がしていたのですが、
昨日の夜を迎えて本質の端緒が掴めた気がします。
以下引用。
 

…午前三時ごろだったよ。
きみの産声が天使のラッパみたいにきこえた。
あんなに楽しい音楽はきいたことがない。
病院をでたとき、かすかに東の空が白んではいたが、
頭の上はまだ一面の星空だった。
この広い宇宙の片すみにぼくの血をうけついだ生命が今生まれたんだ。
そう思うと、むやみに感動しちゃって。涙がとまらなかったよ。
のび太君を選んだキミの判断は、正しかったと思うよ。
あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。
それが一番、人間にとってだいじなことだからね。

 
今朝のチャリ通のとき、桜の色が違って見えました。
嵐が春を運ぶように、
彼女が春を、ささやかに、けれども力強く運んできてくれた気がします。
未熟な父親だけどよろしく。
 
…もう春かぁ。