酒について -酒におぼれそうになった話-

勢いづいているので連投で.
今日は,酒におぼれそうになった話.


昨日の話は,お酒を飲むようになった20歳(になる数日前)での失敗と,
最後に経験した大きな失敗である,29歳の話.


今日のお話は,これまでの人生で一番お酒を飲んだ,26〜28歳にかけての話.
つまり,
 ・20歳 初めてのお酒での失敗
 ・26〜28歳 大量飲酒時代
 ・29歳 記憶の中で最後に大きな後悔の残ったお酒での失敗
ということですね.
この時期は非常にお酒にまつわる失敗も多かった時期になります.
 #大体都内で飲むときは終電を逃していた…


このころ,私には人生で大きなイベントが立て続けに生じました.
長女の誕生,次女の妊娠,仕事の不調.
日々生活も不安定になり,ストレスは相当に積もりました.
自然,ストレスに耐え切れなくなった夜には酒に逃げるようになりました.


概ね23歳ころまでは,私はイベントがあるときだけの機会飲酒でした.
しかし24歳で状況・就職し,冒頭の長女出産を迎える26歳のころには,一人自宅で酒を飲むことを覚えていました.


はじめは缶ビール2,3本程度を食事と一緒に飲む程度で済んでいたのが,
週末にはワインや焼酎,場合によってはウォッカ(もらったもの)を嗜むようになり,
日のあるうちから外でビールを買ってベンチで飲むようになり,
そのまま明け方まで飲み続ける,というまでに悪化しました.


平日に深酒をした日には,翌日の出社に支障が出たり,酒代が万単位に達したりしたこともありました.
その度に反省をしてみるのですが,結局一週間後にはお酒を買って家で一人飲む,そういう生活になりました.


そんな生活になれると,やがてすべてがお酒に結びつくようになりました.
 ・汗をかいて運動した → ビールを飲もう
 ・温泉でいい汗をかいた → ビールを飲もう
 ・山菜がうまい季節になった → てんぷらと日本酒を買ってこよう
 ・ビールがうまい季節になった → ビールを買って外で飲もう
 ・鍋がおいしい季節になった → 今日は熱燗にしよう


これは今でもなのですが,私の場合,ほんの一杯がトリガとなって,最低ビール 350 ml×4缶は開けます.
若いころは量も飲めたので,その後焼酎やワインを飲みはじめます.
すると,時間がたつのを忘れ,明け方まで飲む.ここまでくると,自分では止められなくなります.
そして翌朝は二日酔いのまま昼過ぎ,下手をすると夕方まで眠ります.
長女が小さいころは外にもあまり出かけられないため,それを理由にあきらめることもできました.


しかしこのような生活が続くと,次第に自分がアル中に差し掛かっているのではないか,と疑うようになりました.
そこで私は自分に以下の4つのルールを課しました.
 ①家に酒を常備しない
 ②夕方18時までお酒は飲まないこと
 ③飲み会を除き,月〜木,日曜日は休肝日とすること(金,土曜日しか飲まないこと)
 ④迎え酒は決して行わないこと


はじめはやや高いルール設定だったので,まずは①を遵守するようにしました.
これはシンプルですね.身近に酒があるから我慢するのがしんどくなるのです.


次に②のルール.これは比較的簡単でした.
もともと日の出ている時に飲むとき,酔いがさめる倦怠感が嫌いだったためです.
18:00以降であればあきらめて次の日の朝まで眠ることができる(終わりがある).
この考えは非常に合理的でした.


次に③のルール.
これはかなり難しいものがありましたが(特に水曜日当たりは無性に飲みたくなる),
ルールを遵守して翌朝爽やかに起きるサイクルが回ると非常に効果的でした.
 #酒は睡眠の質をどうしようもなく落とす
これにより,仕事の能率が上がり,業務アウトプットが明らかに増えました.
結果として,飲酒へのモチベーションを上回る業務上のモチベーションができました.
 #こういう時,好きなことを仕事にできたことは幸せなことだと思う
「時間を有意義に使う」このポリシで比較的③は守りやすくなりました.


最後に④のルール.
迎え酒は,癖になると本当にどうしようもなくなることをもともと身をもって知っていました.
しかし③を守る中で,3日お酒を控えるとその後はあまりお酒を渇望することがなくなるということを発見しました.
つまり,お酒を飲む習慣を作るとどんどんより多くの量を渇望することになるけども,
一度その供給を断ち切ってしまえば,比較的我慢するのは楽であるということです.
この法則(というか体質か?)を知って以来,④についても守るようになりました.


6年ほど前の私はこれらのルールをまったく守ることができませんでしたが,
29歳のあの屋久島での一件もあり,今の私は(たまに守れない状態は発生するけど)特に問題なく遵守できています.
これを遵守していなければ今頃はアル中街道まっしぐらだったように思いますね.
 #もちろん,私自身にアル中の気があることは認識しているので,これからも注意しなければならないとは思う
 #事実,去年は一時期仕事が本当に大変で,お酒の量が増えたことがあった


経済的な意味でも,効率的な時間の過ごし方という意味でも,一人酒はほどほどにすべきかなぁ,とは思います.
ただ,コミュニケーションツールとしての酒には,私自身すごくすごく助けられてきているので,私は酒を悪だとは思いません.
なので,気の置けない仲間との機会飲酒にとどめるべきであると私は考えています.


以上,酒についておぼれそうになった話でした.
失敗の話が続いたので,次は酒にまつわるいい思い出を振り返ってみたいと思います.