青春とは何か。
一昨日の記事にも書いたが、最近よく考える。
青春とはいつ始まり、いつ終わるのか。
そもそも青春とは何か。
青春とは心の問題だ、心さえ若くあれば青春に終わりはない、
とサミュエル・ウルマンは良く言ったが、
現代日本において心のあり方を若々しく維持することはかなり困難ではないか。
むしろ人間いつかは大人にならねばならないと思う。
ある時には諦観し、ある時には看過しなければならない。
特に社会人になった場合、家庭を持った場合にはことさらだ。
青年時代に許された自分自身の身勝手さはしばしば破綻や崩壊を生むだろう。
30歳、40歳になっても青年が抱くような夢を見続け行動し続けるのは如何。
自分が許しても周りが許さなくなってくる。
従って、線引きされる年齢的青春境界はあってしかるべきだ、
心を若く保つことが重要であることには大いに賛同するけども。
僕の場合、大体15歳(高校1年)〜25歳(社会人1年)までが青春だったと思う。
14歳以前はまだ子供で自主的な自由はない。
26歳以降は、自由の喪失もあるだろうが、
瑞々しく感じる心を完全に失ってしまったように思う。
こうしてみると、青春とは、
1. 自主的な自由が無制限に行使できて、
2. しかもそれが瑞々しい感性と渾然一体となり、
3. かつ傍から見てそれが許される年齢水準にある、
という3条件を満たした人生の一時期だと思う、どうしても。
今は青春は完全に終わったか、大きな区切りを迎えて沈静化した。
悪く言えば汚れてしまっている、というか、
このパターンはこういうことになるな、とか予想して、
無意識に狡猾な手段を講ずることができるようになってくるのだ。
特に社会に出るようになってから。
かといって喜びがないとか、面白みがないとか、そういうことではない。
青年期の頃と比べると、質が大きく異なるという意味である。
あの頃のように熱くならない自分がいる。
遠くから冷静に傍観している自分がいるような、という意味においてだ。
大体そういうのが20代後半ごろに訪れる気がする。
そうならない人は青春がずっと続くと僕も思いたいが、
ある程度の事を諦める時期があって、
次の世代の青春を育まないといけないな、と、やっぱり思うのです。