きみどう

"君たちはどう生きるか"を劇場で見てきた。

 

 

ジブリ映画を映画館で見るのは千と千尋、ポニョに続いて3度目。意外と見てないな…

これは…どういって良いのか…

ストーリー自体は一見平易ではあるのだが、人物の心境を読み取ることを始めると途端に難しくなる。

また異世界以降の描写は何らかの暗喩がいくつもちりばめているように思われるが、はっきりとは分からない、という宮崎作品らしさが強く表れている。

 

正直前半の疎開生活のくだりは意外に長く、"まだ異世界に行かんのかいな…"と退屈気味であった。小一時間は時計をちょこちょこ確認したんじゃないだろうか。

異世界からは"おっ?"と思えるシーンが多々出てくるが、過去作品で見たようなシーンが羅列されたような印象があり、正直まとまりが弱いように感じた。

全編的に漂う千と千尋っぽさは好みなのだけど…あれ以上にうまくまとまった作品というのはなかなか難しいものなのだな、と感じた。

 

映像の美しさや、その裏に潜む怖さはやはり秀逸ではあったが、散漫な印象はぬぐえず…ポニョよりは面白かったかなという感じ。

ハウルと同じくらいの70点。